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| 【1】総論 〜オーガニック・ガーデンからはじまる持続可能な社会〜 講師:曳地義治&曳地トシ(JOGA) 地球規模での環境汚染や環境破壊が深刻な問題となっている 今日、国際社会から個人の日常にいたるまで、人間活動のあら ゆる場面における環境保全への取り組みが必須となっている。 そして、取り組みの基礎となるのが、私たち一人ひとりが環境問 題について正しい知識と理解を身につけることである。その実践 の場として、もっとも身近な個人の庭や近隣の緑をオーガニック に管理することは、私たち自身の健康や暮らしの安全だけでな く、環境全体の保全と再生にもつながる大切なステップとなる。 総論では、自然と暮らしのつながりを学ぶ中から、オーガニック とは何かを考えていく。さらに、総論に続く各講座がそれぞれ独 立したものではなく、有機的なつながりと意味をもつよう構成さ れており、総体的にオーガニックの概念を捉える。 【2】庭から見た生物多様性〜虫たちの生活史 講師:曳地義治&曳地トシ(JOGA) どんなに小さな庭もそこは多様な生きものたちの棲む場所であ り、ワンダーランド。オーガニックな視点で見れば、虫たちは生態 系を豊かにする存在だ。 庭という限られた自然の生態系を理解することで、「虫一匹いな い庭」がどれほど不自然でおもしろみのないものかに気づくだろ う。 カブトムシやクワガタがスポットライトを浴びる一方で、なかなか 注目されない庭の虫たち。だが、そんな虫たちのことを知れば知 るほど、ますます庭はおもしろくなる───虫の生態や意外な 一面を探るとともに、天敵の存在や環境に負荷をかけない対処 の仕方を知る。 【3】オーガニック・ガーデンの土壌学 〜土…いのちを宿すもの〜 講師:曳地義治&曳地トシ(JOGA) 土は単に植物を支えているだけのものではない。植物と他の生 物たちを育むための母なる大地。その大地を現代人はコンクリ ートで固め、命を宿す場としての土を忘れてしまっている。土本 来の持つ意味とは? そこに生息するいのちとは? 【4】「土の中の生態系〜腐食連鎖から見たいのちの循環」 講師:伊沢正名(写真職人・糞土師) 生態系は食物連鎖(生食連鎖)という関係で説明されることが多 い。しかし、もうひとつ大事なものに、「腐食連鎖」がある。人間 社会では、排せつ物を「廃棄物」としてしか見ないが、自然界で の排せつ物は他の生物たちの大切な栄養源である。動物のフン や死骸を食べ物として利用し、再び糞をして生きていくものもたく さんいる。そうして、分解して土にかえしていく。つまり、自然界で は、すべてが無駄なく循環している。 食物連鎖は下から上へのつながり、腐食連鎖は上から下への つながりであり、この二つがあわさることで、循環は形づくられ る。 【5】「オーガニックスプレー(自然農薬)とは」 講師:曳地義治&曳地トシ(JOGA) 園芸店やホームセンターの陳列棚に並ぶたくさんの殺虫剤。そ のほとんどが、「不快害虫」を殺すために売られている。「不快害 虫」とは、人間や植物に危害を与えないにもかかわらず、見た目 が気持ち悪いというだけの虫たちのことである。だが、農薬の売 られ方、散布のされ方、人体や環境に与える影響、処分の値段 については案外知られていない。また、「自然素材で安心」とい うことで売られている薬剤にも、オーガニックとしては問題があ る。 自分で手作りでき、安心して使えるオーガニックスプレーの使い 方、散布方法などを学ぶ。 【6】「化学農薬〜最近の農薬規制について」 講師:辻万千子(反農薬東京グループ代表) ここ60年ほどの間に一般的に使われるようになり、農業を飛躍 的に進化させた農薬。しかし、その負の面はあまり語られること はなく、農薬の利点ばかりが強調される中、ガーデニングブーム と共に、多くの人が無意識のうちに「殺虫剤」「殺菌剤」などのか たちで、庭でも農薬を使ってきた。 そこで、農薬の何が危険なのか、環境や人間や動物にどのよう な影響があるのか、農薬に関する法律・条例・通達などについ て、法的、化学的な面から学ぶ。 【7】オーガニック・ガーデンの視点から見た 実用的な植物の特性と管理方法 講師:曳地義治&曳地トシ(JOGA) 農薬や化学肥料なしで草花や樹木とつきあっていくためには、 実際的な植物の分類や生理、生態系の中での位置づけ、他の 植物や生物たちとの関係、土壌とのつながりを知ることが必要 だ。そうして初めてオーガニックな植物との関係が動き出す。ま た、雑草が生態系の中でどのような役割を果たしているのかを 知ることで、積極的に雑草を利用することができる。雑草は「敵」 ではないのだ。 【8】木のメッセージを読み取る〜環境の表現者としての樹木 講師:岩谷美苗(樹木医・森林インストラクター・NPO法人樹木生態 研究会事務局長) 動物と違い、動くことができない木。だが、木も成長し、病気にな ることもあれば、いつかは朽ちていく。その成長過程でさまざま なメッセージを出し、自分の今いる環境を表現している木。木を 食害する虫や病原菌は、生きていくために弱い木を狙っている。 特に人が住んでいるところにある木は、枝を切られたり、根本を 踏まれたりして、元気がなくなっていることが多いので、病虫害 にあいやすい。木は元気な時には病気にかかりにくく、傷を受け てもすぐ直せるし、病虫害にあいにくい。一方、病気や食害によ って傷を受けたり、うろをつくったりするが、生態系全体でみると 必ずしも悪いことではなく、そこに他の生物がすみつき、そのこと で生態系を支えていく。木のメッセージを知ることが、自然とつき あっていくうえで必要となってくる。 【9】オーガニックな庭のデザイン(講義と実習) 講師:曳地義治&曳地トシ(JOGA) オーガニック・ガーデンをつくるためには、自然環境にだけ配慮 すればいいというものではない。庭を使う人間への配慮も不可 欠である。庭が使いやすければ、庭に出る回数も自然と増え、 すると庭の植物たちにも目が行きとどく…という「よい循環」が始 まることになる。 伝統に縛られず、ブームにも流されない、人と自然にとって理想 的な庭とはどのようなものか。オーガニック・ガーデンづくりに欠 かせない、使いやすい庭づくりの基本を学ぶ。 【10】雨音堂に見る使いやすい庭のデザイン(見学と説明) 講師:曳地義治&曳地トシ(JOGA) 実際の庭を見ながら、オーガニック・ガーデンのヒントになる事柄 (コンポストボックス、レイズドベッド、雨水タンク、収納小屋、庭 の虫たちなど)を見ていく。 |
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